思いがけない人からのリファーラル

2022/05/30

効果的なビジネスネットワーキングを行うには、時には多くの人が当たり前だと思っていることにとらわれず、新しい人脈を探していく必要もあります。そこで質問です:非営利団体(NPO)の役員は、あなたにとって最適なリファーラルの提供元となり得ますか?答えは間違いなくYESです。一般的なNPOでは、理事会は地域社会で最も影響力のある人たちで構成されており、その周辺の人たちも含め、奉仕の精神を持っていることが多いようです。

規模の大きなNPOの事務局長は、ビジネスや慈善活動の世界で多くの有力者とつながっており、巨大なネットワークを持っていることが一般的です。NPOであっても、リファーラルが必要であることも忘れてはいけません。彼らの活動は寄付によって成り立っていますが、その寄贈者の多くは大企業で、大抵、相当な量のビジネスを提供しています。NPOは専門家ではないボランティアをたくさん雇用して活動にあたっているため、トレーニングやコーチング、コンサルティングを世界で最も多く購入している団体なのです。

リファーラルを依頼する前に人間関係を構築する

ネットワーキングは狩猟ではなく農業であることを忘れずに、組織の役員やメンバーとビジネスの関係を育んでいきたいものです。寄付や支援をし、そしてそのNPOの理念や奉仕する地域社会を心から大切に思う気持ちを示すことで、強固な基盤を築く必要があります。

こうしたことで、あなたのことを全く知らない人や関係もない人に対して、買って欲しいと売り込んだり、リファーラルを求める「時期尚早なお願い」を避けることができます。どのような組織においても、人脈づくりを成功させるためには、時間をかけて確かな関係の構築が不可欠となります。

関係をこのように築きながら、NPOの主要メンバーをチャプターミーティングへ(対面でも、オンラインでも)招待することもできます。NPOはBNIのような確立されたネットワーキンググループにおいては、非常に効果的に成功を収めることができます。

そう、NPOの理事は、ビジネスにとって、思いがけない素晴らしいリファーラル提供者になり得ます。NPOと関わり、さらに役員を務めることで、地域社会に貢献し、信頼関係の貯金ができるだけではなく、価値の高い友人関係やビジネスの関係を形づくる機会になり、その結果、あなたやあなたの会社に価値の高いリファーラルをもたらすことができるのです。

 

訳=川崎あゆみ