4つのCでネットワークを活用しよう

2022/09/20

本日は、オウディ・アブチャクラ博士との共著である私の新著、『Work Your Network with the 4Cs.』(4つのCでネットワークを活用しよう)」についてお話しできることをとても嬉しく思います。この本を著した目的は、ビジネスに携わる人たち、BNI®メンバー、その他のプロフェッショナルとして仕事をする方々に、強力な個人的ネットワークを構築するための基本的な知識を与えることによって、背中を押すことです。

 

著書の中では、4つの基本的事項を4Cと呼んでいます。

Credibility(クレディビリティ)…信用、信頼性

Competence(コンピテンス)…知識とスキル

Clarity(クラリティ)…わかりやすいコミュニケーション

Connectivity( コネクティビティ)…人脈の量と質

 

私たちは、関わる人たちを意識的、あるいは無意識的にかかわらず、クレディビリティ、コンピテンス、クラリティ、コネクティビティの4つの観点から評価しています。そして相手もまた、私たちを同じ4つのCに照らし合わせて評価しています。今後のブログやポッドキャストでは、これらの4つのCをビジネスにどのように役立てていくのか、どのように人脈を拡大していくのか、また、その人脈をどのように効果的に活用していくのかについて色々と試みながら、詳しく触れていきます。

ネットワーキングとリファーラルから生まれるビジネス

これまで短期間でもビジネスをしたことがある人なら、あなたが紹介された仕事が、ある程度、いや結構な割合で、あなたのネットワークから発生したものであることを認識しているはずです。実際、中小企業の経営者たちにとって、業界や業種問わず、ネットワーキング・リファーラルから生まれるビジネスが、彼らの事業のうち、かなり大きな割合をしめています。

数年前、BNIオンライン調査を一般公開という形で実施したところ、全世界で約4000人から回答がありました。この結果から、73%の企業がネットワーキングやリファーラルからビジネスを得ていることがわかりました。これは、とても説得力のある結果になりました。

実は仕事を得た他のルートとしては、広告が約12%、PRが5%未満、そして電話営業が10%未満。対して73%がネットワーキングかリファーラルによるものだったのです!

興味深いことに、同調査に回答した87%の経営者が、大学でネットワーキング、あるいは口コミマーケティングについての授業を受けていないこともわかりました。これはネットワーキングについての実際の授業のことではなく、ネットワーキングについて話し合う程度のコースのことです。ほとんどの人が、ネットワーキングからビジネスを得ているにもかかわらず、ネットワーキングの仕方は教わっていないということは、皮肉なものです。

ビジネスを学ぶ学生は、将来おさめるべき成功のために、ネットワーキングがいかに重要であるか全く認識していません。これはいろいろな意味で、憂慮すべきことです。ビジネスのプロフェッショナルたちは、生活の4分の3を占める可能性のある収入源、つまりネットワーキングとリファーラルに投資していないということになります。加えて、ネットワークを成長させるために必要な時間を投資していないということでもあります。

多くのビジネスは、そのチャンスをテーブルの上に置いたまま、つまりチャンスを逃がしており、そのチャンスこそが、次のレベルに進むためのチケットなのです。オウディ博士と私は、大学の教育ではこれまでできなかったことをこの書籍で実現したいのです。

4つのCは、誰かと握手をするたび、出会うたびにより多くのリファーラルを得られるように考えられています。それぞれのC、コンピテンス、クレディビリティ、クラリティ、 コネクティビティは、あなたのネットワークにおけるリファーラルの質や量、重要さ、一貫性に影響を与える可能性があるのです。

『Work Your Network with the 4Cs.(英語)』はこちらでご購入いただけます。

 

訳=川崎あゆみ