就職活動にネットワーキングを活用する6つの方法

2023/11/06

雇用市場が進化し続ける中、ネットワーキングは、今なお就業機会を見つけるための強力なツールです。LinkedInの調査によると、全ての仕事の80%以上がネットワーキングを通じて見つかっています。そこで新卒者、ベテラン社会人含めて、新しい職を見つける方法について、いくつかのアイデアを共有しようと思います。

就職活動中の人に役立つネットワーキングの6つのステップを紹介します。

1.自信に満ちた考え方を養う

仕事探しに必死な人は、誰にも紹介できません。「必死に」ではなく、自信を持ってネットワーキングに臨みましょう。就職が成功するかどうかは、採用担当者や知り合いに対して、あなたの人柄を保証してくれたり、「素晴らしい」と評価してくれたりする人脈にかかっていますから、あなたのスキルや能力について自信を持ってアピールしましょう。

2.ネット上のあなたのイメージを整える

SNS上のあなたの全てのアカウントをプロフェッショナルなイメージを与えるものにしましょう。将来、あなたを雇う可能性のある企業は、ネット上のプロフィールをよく確認しています。見られる可能性の高いプロフィールは、ポジティブな印象を与えるものにしましょう。せっかく推薦してもらっても、プロフィールひとつで悪い印象を与えたくはありませんよね。

以前、採用を考えていた人物のフェイスブックページを見たら、なんと!彼の投稿のほとんどに過剰なまでの下品な単語が並んでいたのと同時に、多くの不適切なコメントや他人に対する暴言もありました。私のオフィスが必要としていたのは、そんな悪影響を及ぼしかねない人物ではありませんでした。

3.今ある人脈を活用する

まず友人、家族、そして仕事関係の人たちと直接会うかLinkedInのようなプラットフォーム経由で繋がることから始めましょう。就職活動での目標を伝え、あなたがどのようなポジションを望んでいるのかを明確に伝えます。あなたに適した求人がないか、注意しておいて欲しい旨をお願いしましょう。

4.さまざまな人に接触する

近しい交友関係や人脈を超えて、ネットワークを広げましょう。新しい人脈として近所の人、専門家が集まる団体、過去の顧客、コミュニティグループにも働きかけましょう。時に、弱いつながりでも貴重な仕事の紹介につながることもあります。

5.人脈をカテゴリー分けする

つながっている人との関係性を見極めましょう。よく連絡を取っている、あまり連絡を取っていない、休眠状態など分類をして、それぞれにアプローチの仕方を変えます。次に挙げるのは、それぞれのアプローチ戦略です。

よく連絡を取っている-電話をして力添えをお願いしましょう。関係性が築けているわけですから、相手も喜んで手を差し伸べてくれるでしょう。

あまり連絡を取っていない-久しぶりに会う約束をし、可能であれば直接会いましょう。相手の近況を聞いて、あなたが就職活動中であることを伝えましょう。

休眠状態-SNSあるいはメールを通じて連絡を取りましょう。最初は、普通のやり取りをします。この段階では、まだ何もお願いしません。これを機に連絡を取り合い、力を貸して欲しいとお願いする前に、少しずつ関係性を築きましょう。

6.直接会ってネットワーキングを行う

興味のある業界の会社を訪れて、直接会ってネットワーキングを行いましょう。フロントデスクで受け付けを済ませ、履歴書を渡して、人事部長に面会を申し込みます。可能であれば、あなたの人脈の中で、その会社の社員に紹介してくれる人がいないか確認しましょう。

もし紹介が得られたり、望ましいコネクションができたら、次の2つのことをします。

就職希望先の企業をリサーチする

面接の前には、ぬかりなく準備しましょう。会社の沿革、企業文化、価値観、最近のニュースや最新のプレスリリースなど、可能な限りのことを調べます。企業のHPをチェックするのは、当たり前のことです。より多くの情報を得るために、就職を希望する企業についてリサーチしましょう。できれば、面接官の経歴についても調べておきましょう。

私が、以前自分のキャリアの中で一番大きな仕事を得たときのことですが、(BNIを創設する前、そしてGoogleが存在するずっと前のことです)、面接を受ける会社のことをリサーチし、組織やインタビュー担当者の経歴についても調べ上げた上で、面接に臨んだことで、面接官が感動し、すぐに採用されたということがありました。

「実地面接」を提案する

あなたの能力や働きぶりを示すために「実地面接」を提案しましょう。企業側にとって、あなたのこれまでの経験を見るための「試運転」の機会としてとても良い方法になります。あなたは、ご自身のことを見てもらえるよい機会になりますし、先方は、実務的な方法で、空いているポジションに対してのあなたの適性を評価することができます。うまくいけば、そのポジションで採用してもらえるか検討をお願いしましょう。「実地面接」がうまくいけば、採用にすぐつながることもあります。

私は、長年仕事を探している人たちには、この方法をずっとお伝えしてきましたし、私の長女に提案したこともありました。長女が、就職を希望する企業に「実地面接」の提案をしてみたところ、先方はそれを受け入れてくれました。そして彼女は素晴らしい仕事をしたことにより、面接の翌日に採用されたのです。

ネットワーキングは、あらゆる経歴を持った求職者にとって、無視できない仕事の探し方であることに変りはありません。これらのステップに従って、戦略を統合することで、大きな自信を持ち、成功する可能性が高い状態で競争の激しい就職市場を乗り切ることができるでしょう。もし仕事を探している人がいたら、是非この記事をシェアしてあげてください。

ネットワーキングは、あなたの仕事探しに役立ちましたか?

訳=川崎あゆみ