成果を活かしてさらに大きな成功をつかもう

2024/09/23

成功は、一度達成すれば、その成果が永続するものかもしれませんが、成功の喜びは、一時的なものであり、喜びの多くはその過程にあります。達成すると、私たちはつい、 「次は何をすべき?」と考え始めます。このような虚しさを感じたときは、次のステージに踏み出し、準備を整える合図です。成功は、さらなる高みを目指して新たなステップを積み重ねていく限り続きます。

私たちはひとつのレベルを卒業し、学んだことを糧にし、次のレベルで新たな成果にむけ進んでいきます。それぞれの成果が、さらなる高みに向かうための足場になっていきます。私たちは自らの成功を活かすことができるのです。

小さな成功の積み重ねが大きな力となる

一つひとつの経験、習得して磨きをかけたスキル、取り入れた新しい技術全てが、私たちの努力の結果を何倍にも大きくします。私たちが活かすのは、自分自身が出した成果だけではなく、チームで協力して達成したものも含まれます。他の人が平凡だと思うかもしれない成果であっても、一人で困難を乗り越え達成した人は、結果的に強力な能力を身に付けることがあります。これらのスキルがどのように組み合わされても、うまく活用すれば、個々の力を超える全体の力を発揮することができます

成功するために活用するリソースは、目標が短期的なものか、長期的なものかによって使い方が変わります。多くのリソースは専門的であり、特定の分野や職業、業界と密接に関係していることがあります。法廷弁護士、政治家、動機付けを強みとする講演者は、聴衆を説得する能力を磨いています。これは、異なる分野であっても、プロジェクト間でも活用できるリソースです。マーケティングスキルやマネジメントの専門知識、そして多くのリーダーシップスキルも同様のことが言えます。成功を収めるほど、これらのリソースを新たな目標達成に向けて応用することが容易になります。

成功は、一つの手段として、他者のために役立てることもできます。私たちは成功した体験を使って、自分自身の目標を達成するだけでなく、仲間や友人、同僚、家族、そして助けを必要としている見知らぬ人々の目標達成を手助けすることもできるのです。成功には、経験、スキル、知恵、洞察力、自信、熱意、エネルギー、お金、評判、時には名声という大きな影響力といった数多くの価値のある、他の場面でも活かせる要素が含まれています。これらの資産は、他者のニーズも含め、さまざまな目的のために活用することができます。必要なことは、価値ある目標を選び、成功の勢いを新たな方向に向けることなのです。

ネットワーキング

ネットワーキングとは、成功を活用し、それによってその恩恵を分かち合うための体系的なシステムです。他者の目標達成を手助けすることは、自らの成功を他者の利益に活かすだけでなく、その恩恵が巡り巡って自分の行いが自分に返ってくることにつながります。最初は、見返りを期待せずに行う善意の行動であったとしても、ネットワーク内の利他的な行動によって社会的な信用や人間関係が積みあがっていきます。人に与えた恩恵は、最終的には与えた側に戻ってきます。私はこれをGivers Gain®(ギバーズ・ゲイン®)の理念と呼び、1985年に設立した組織、BNI®の指針/コア・バリューとしています。

成功を最大限に活用する究極の方法は、成功によって富を得た人が、自分を助けてくれた人々や自分の成功を育んでくれた地域社会に恩返しするために行うことです。彼らにとっての報酬は、必要以上のお金や名声ではなく、彼らが手助けした人々が繁栄すること、そして地域社会から感謝され、認められることにあります。これは全く新しい次元での成功であり、社会に永く影響を残し続けるものになります。

旅路を楽しもう

あなたが成功への道のりのどこにいようと、大切なことは、喜びは旅路の中にあることを忘れないことです。自分たちが目指している成功をすぐに達成できないだけでなく、時には試みていたことに完全に失敗してしまうことも数多くあるでしょう。そのような時こそ、かつてヘンリー・フォードが語った「失敗とは、賢くやり直すチャンスである 」という言葉を思い出すことが大切です。成功への道のりで得られる経験は何にも代えがたいものであり、その経験こそが結果的には最大の成功のための原動力になるのです。

成功とは、実にさまざまな側面や視点を持つテーマです。このブログをお読みいただいた皆さんの考えを是非お聞かせください。あなたの成功への道のり、あなたにとっての成功とは何か、あなたの得た経験、あるいは過去の「失敗」から最終的に達成した成功、自らの成功をどのように他者の手助けに活かしたのかなどシェアしてください。ありがとうございました。

訳=川崎あゆみ