成功とは何か?

2026/03/30

呼び方はどうであれ、私たちは皆、成功を追い求めています。一人ひとりに願いがあり、それを実現しようと努力を重ねています。人それぞれ願いは異なりますし、それを「成功」とは呼んでいないかもしれません。けれども、ふと周囲を見渡すと、思わず羨ましくなるような人がいます。ジョンは毎日与えられた時間を何に使っているのだろうか。そして、なぜ私よりも遥かに富や人脈、影響力を手にしているのだろうか。なぜ彼は成功しているのに、私は違うのだろう。彼は自家用の小型ジェット機・リアジェットで飛び回っているのに、私は2年落ちのジャガーに揺られて走っている。彼女は新しい家で理想的な3人の子どもを育てているのに、私はまだ人生のパートナーを探している。さらには、あの男性の段ボール箱はなぜ私のものよりはるかに大きいのだろう。あの特大サイズのショッピングカートは、いったいどこで手に入れたのだろう。挙げれば、例はいくらでもあります。

しかし、その人のすべてを知っているわけでも、心の中を覗けるわけでもない私たちに、その人が本当に自分より成功しているかどうかは分かりません。もしかすると、彼は1億ドルの資産を持っていても、幸せではないのかもしれません。40歳までに知事になるという目標を掲げていながらそれを達成できず、権力を追い求める日々に疲れつつあるからです。一方であなたは、望んだほど裕福ではないかもしれませんが、大きな困難を乗り越え、家計を何とか維持し、家族を守ってきたことに満足しているかもしれません。どちらがより成功しているといえるでしょうか。一般的に、どのような個人的な願いであっても、それを実現できたのであれば成功です。つまり、あなたはすでに、非常に重要で満足のいく目標をいくつも達成しているのです。

成功とは、あなたが生産的な時間を使って、本当に大切な目標をどれだけ達成したかによって測られます。他人と比べてどれだけ優れているかではなく、たとえささやかな目標であっても、自分自身と大切な人々のために、自らの能力と資源をいかに活用して価値ある目標を達成したかが重要なのです。もしかすると、その「知事を目指していた人」はあなたを見て、こう思っているかもしれません。「自分は惨めな失敗者だ。いつから仕事の楽しさよりもお金の方を優先させてしまったのだろう?なぜ出世コースから降りて、子どもたちともっと時間を過ごさなかったのだろう?なぜジョージのように肩の力を抜いて気軽に人生を楽しめないのだろう?」

成功は人それぞれ

辞書では、成功とは「望んだこと、計画したこと、試みたことを成し遂げること」と定義されています。しかし現実の人生においては、成功という概念はつかみどころがありません。特に自分自身にとっての成功をどう定義するかとなると、さらに曖昧になります。成功とは本質的に相対的なものであり、きわめて個人的なものなのです。

これまで高い成果をあげてきた人が、疲れ果てた末に、ついに高い目標に到達したと思った瞬間、それが偽りの頂であり、本当の山頂はさらにその先にそびえていたと気づくことがあります。また、最高峰に到達したはずなのに、そこが荒涼として空虚であることに気づき、「下るしかない」と悟る者もいます。一方で、華々しい成果とは無縁の人が、岩だらけの道やぬかるんだ湿地を一生かけて歩き続け、振り返ったときに、なんと豊かで報われる旅だったのだろうと気づくこともあります。そして、かつて依存症に苦しんでいた人が、今、材木を積む仕事をしているとしたら、仕事に向かう一日一日が、その人にとっては人生の勝利なのです。

では、このつかみどころのない「成功」をどうやって手に入れるのでしょうか。もし誰にでもあてはまる公式を探しているなら、見つかりません。そんなものは存在しないからです。成功は、タイミングや状況、環境、そして何よりもあなた自身が成功をどう捉えるかによって決まります。成功をいつ、どの程度達成したかを測る数学的な基準は存在しません。成功を測る方法は数多くありますが、最終的に本当に重要なのは、あなた自身がどう測るかということなのです。

あなたは、成功をどのように測っていますか。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「What is the Definition of Success?」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/what-is-the-definition-of-success/
翻訳:川崎あゆみ