優勝したトウモロコシから学ぶネットワーキングの教訓

2024/09/09

ネットワーキングについて知っておくべき最も重要なことのひとつは何でしょうか。

それは、もし、あなたがより多くのビジネスを得たいのであれば、他のビジネス仲間にすすんでビジネスを与えることです。

だからこそ私は、Givers Gain®、つまり他者にベネフィットを与えるという主要な指針となる理念に基づき、ネットワーキング組織であるBNIを設立しました。これは、「自分がしてほしいように他の人に接する」という、すべての宗教や文化に共通する倫理的なテーマです。 

この真理の根底にあるのは、良い行いは良い結果を生むという概念です。いえ、もっと複雑なものです。ネットワーキングとは人間関係を構築することです。過去40年を超える経験の中で、誰かと迅速に人間関係を構築する最善の方法は、まずその人の役に立つことだということがわかりました。もし、リファーラルを得たいのであれば、あなたがどのように他の人にリファーラルを提供することができるかに意識を集中することです。

今からお伝えするのは、以前あるBNIディレクターから聞いた話ですが、効果的なビジネスネットワーキングとはどういうものかについての素晴らしいたとえ話です。

トウモロコシの話

アメリカ・ネブラスカ州のトウモロコシ農家が、州主催の品評会で4年連続で優勝しました。いまだかつて誰もそのようなことを達成したことがなかったので、新聞社からインタビューを受けることになりました。

記者は、「優勝の秘密は何ですか?特別なトウモロコシの種を使っているのでしょうか?」と聞きました。

その農場主は、「もちろんです。独自の種を開発したのです。これは重要な点ですね」と答えました。

そこで記者は、言いました。「なるほど、それが秘密なのですね。近隣の農場とは違う種類のトウモロコシを植えているのですね」。

農場主は、答えました。「いえいえ、ご近所の農場にもその種を配っているのです」。

「近所の農場にも種を配った?」と、疑うように記者はいい、続けました。「世界のどこに、受賞したトウモロコシの種を他の農場に配る人がいるのですか」

農場主は言いました。「そうですね、この話をするには、トウモロコシがどのように受粉するのか理解していただく必要があります。トウモロコシは、近隣の畑から花粉が風にのって飛んできて、受粉するのです。つまり、周囲の畑で最高品質のトウモロコシが育っていなければ、自分の畑でも最高品質のトウモロコシは育ちません。周囲の農場で、本当に質の高いトウモロコシが育っていれば、私の畑のトウモロコシも最高の品質のものになるというわけです。これが、私がネブラスカ州の品評会で4年連続で優勝した理由です」。

考えてみてください。これはまさに、ビジネスネットワーキングを成功させるための重要なコンセプトです。端的に言うと、ネットワーカーとして成功するためには、周囲の人の役に立つことにコミットして、ネットワーキングに取り組む必要があるということです。そうすることで、今度はあなたが、そのお返しに助けられるというわけです。

あなたはどう思いますか?ご意見をお聞かせください。

訳=川崎あゆみ