私はもともとマーケティングに自信があったわけではありません。ビジネスを始めた時点で、私が取得していた学位は政治学と組織行動学に関するもので、南カリフォルニアの運送会社に就職するまで、マーケティングの経験はほとんどありませんでした。入社後わずか2週間で、購買部門からマーケティング部門に異動になり、重要な役割を担うことになりました。この時の大きな変化は、私にとってさらに大きな学びの経験となりました。
私のマーケティング経験は、試行錯誤と読書を通して培われました。それはマーケティングに関する本を読み、実践しながら学ぶというものでした。そのときの経験は、後にビジネスコンサルタントとして独立した際、自分でマーケティングを行うのに十分な知識を与えてくれました。
もし25歳の私に、誰かから30、40年後の自分のキャリアがどうなっていると思うかと聞かれたとしても、マーケティング一筋のキャリアなんて全く想像もしなかったでしょう。しかも、世界最大のネットワーク組織の創設者になるなんて。時に、人生において予想外の場所にたどり着くこともありますが、私は自分が選んだキャリアの道を変えたいとは思いません。私は、効果的なリファーラルマーケティングを通じて、人々がビジネスを成長させ、大きな成功を収めるための手助けをすることに情熱を注いでいます。この仕事に30年以上打ち込んできた結果、自分が得たマーケティングの知識と経験を他の人たちに伝えることで役に立てていることを本当に嬉しく思っています。
自らのブランドを構築する
マーケティングにおける一番のアドバイスを求められたとしたら、それはやはりブランドの構築がすべてだと思います。一口にブランドといっても企業のブランドであれ個人のブランドであれ、あなたが関わるビジネスの種類によっても異なります。特に小規模企業にとっては、認知してもらうことが最大の課題の一つです。ただ、ビジネスの種類やスキルセット、つまり能力や資質も異なるため、全ての人に同じ方法が当てはまるというわけではありません。
私の場合、ビジネスにおけるブランド構築は大部分が「執筆活動」によるものでした。インターネットが普及する前は、新聞や雑誌に記事を掲載してもらえるよう努力していましたが、現在では、それがずっと容易になりました。ブログやソーシャルメディアのおかげで、小さな企業でも世界中に発信することができます。問題は、情報が溢れる中で、多くの人が注目を集めようとする状況において、どのように自分を際立たせるかということです。
書くことでブランドを構築する
多くのビジネスパーソンは、実際のところ腰を落ち着けて本1冊を執筆するような時間がないことは理解できます。でも月に一度くらいの記事執筆であれば、ほとんどの人が時間を見つけてできるのではないでしょうか。定期的に記事を書き続けることは、ほとんどコストをかけずに、あなた自身とあなたのビジネスのブランド構築のための現実的な方法です。それによって、コミュニティ内でのあなたの認知度を上げ、信頼性を高めることができます。ただ、私の経験では、このようなことを考えついたとしても、ほとんどの人は、なかなか時間を割くことができません。
その課題に進んで取り組もうという方々へ、私からのアドバイスです:
- あなたが一番知識のあること、理解していることを考えてみてください。その中から一般の人々が興味を持ちそうな要素を選び、ターゲット読者に向けて記事を発信しているメディアを調べましょう。
- 選んだサイトや出版物の編集者に連絡を取り、あなたが持っているアイデアに読者が興味を持つ理由、ニュース記事にする価値があることを伝えましょう。編集者とつながるために、あなたのネットワークを活用することも一案です。
- 継続して記事を投稿し、時間をかけて一貫して発信することで、やがて著者として認知され、地域の専門家としてブランドを確立できるようになります。
私にとって、ブランドを築くための最も重要なマーケティングのコツは、ひたすら書き続けることです。専門分野での知識を深め、周りから「この人のファンになりたい」と思われる存在になれば、ビジネスにつながる可能性が高くなります。
あなたのマーケティングの一番のコツは何ですか?あなたがマーケティングでどのように成果を上げているか、ぜひお聞かせください。ありがとうございました。
訳=川崎あゆみ