2022/10/31

ビジネスに関わる組織が成功するには、アカウンタビリティ、つまり責任意識が必要です。責任意識が必要であるなら、そこには制度やルールも必要になります。これは、BNI🄬のようなリファーラル・マーケティング組織にもいえることです。

ビジネスグループにおける強みの1つは、メンバーのほとんどが友人であること、そして、その弱さの1つもほとんどのメンバーが友人であることです。そして、友人には責任を取らせるようなことはしたくないものです。

例えば、ルールのないアイスホッケーを思い浮かべてください。それは、氷上のボクシングのようなもの。ルールがなければ、あなたが所属するリファーラルマーケティングのグループも混沌とした状態になるでしょう。

ルール、ガイドラインのないBNIのチャプターは、テーブルを囲んでコーヒーを飲みながら交流を楽しむ単なるお茶会ですし、ビデオミーティングで雑談する社交クラブのようなものです。私たちはルール、そして制度を持つべきであり、ルールは、長期的な成功において重要なものです。

ルールを取り入れる

質の高いリーダーシップとは、メンバーとそつなく関わりながらその責任はしっかりと果たし、かつ前向きな姿勢を保つことです。これは人々を導きながら、手を差しのべることで目標達成させるコーチングと同じです。優秀なリーダーは、凶悪なフン族のアッティラ王のように振る舞うのではなく、人権のシンボルとされるネルソン・マンデラ氏のように政策とルールを適用していきます。メンバーのことを気にかけながらも厳しい愛をもって、チームあるいは、グループのメンバーに責任意識がなぜ必要なのか、その理由を理解させます。

覚えておいてください。人は、「なぜ」を理解するまで、「どのように」するのかはどうでもいいのです。責任意識を持つことは、ビジネスにおける成功にとって不可欠なことです。ビジネスや人脈作りにおいて責任意識を保つことは、組織とそのメンバーを長期的な成功に導くことになります。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Accountability for Business Success」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/accountability-for-business-success/
翻訳:川崎あゆみ

2022/10/24

私がよく受ける質問に
会社組織やネットワーキンググループにおいて、素晴らしい文化を創るにはどのようにしたらよいでしょうか」というのがあります。これは、私がみなさんに語りたいトピックであり、素晴らしい質問です。文化は、その組織が息の長い成功を続けるために非常に重要な鍵になります。企業または団体においても最も重要なことの1つであり、組織における全ての階層にあてはまることです。成功するブランド創り、それを保つための姿勢、信念、ミッション、哲学を融合したものなど、文化形成に寄与する要素は、たくさんあります。

文化創生には時間がかかる

文化の創生は、旅であり目的地ではありません。一晩でそこにたどりつくことはできません。忍耐、辛抱が必要です。文化は、組織の伝統が組織の基本的な価値観を生み出し、その基本的価値観が組織文化を生み出すという3つのフェーズにおいて創り出されます。

私にとっては、文化の創造は、簡単なことです。第一にすべきことは、組織の健全な伝統を理解すること。次に組織の基本的な価値観を実践、共有、議論し、明文化する。これら2つのことを効果的に行えば、素晴らしい文化を創りだすことができます。

組織の全階層を巻き込む

異なる立場の人々が協力し合うことで、深く関わろうとする意識を強めます。組織内の全ての人がその組織のコアバリューを理解し、その組織の伝統を大切にすることで、その組織にとってプラスの文化を全員で築いていくことができます。37年前に私が設立した世界的なビジネスリファーラル組織、BNI®においては、組織全体で積極的に取り組むということにフォーカスしてきました。組織の課題に対処するフランチャイズ・アドバイザリー・ボード、組織に関する問題に対してフィードバックするファウンダーズサークル、全世界の組織に影響が及ぶ各種規程の検討に深く関与してもらうためにメンバーのみで構成された国際顧問理事会、そしてあらゆる層の人びとが漏れなく参画できるようにその他にもいくつかの組織を組成しています。深く関わることは、時に面倒なものですが、正しく行われれば、共に創り上げる文化を促すものになります。

文化は戦略を朝食にして食べてしまう

素晴らしい戦略を持ち、最低限の文化しか持たない組織の一員だとしたら、あなたは悪戦苦闘することになるでしょう。逆に戦略はそれほどでもないけれど、素晴らしい文化を持つ組織の一員であれば、首尾よくやれるでしょう。しかし、素晴らしい戦略と素晴らしい文化、その両方を兼ね備えた組織であれば、業界を率いる存在になれます。文化は、組織の成功のための隠し味であり、これまでに何度もお伝えしていますが、「文化は戦略を朝食にして食べてしまう」のです。

ビジネススクールでは、よく戦略について話され、戦略はフォーカスすべき重要なことだとしていますが、文化についての理解があまりなされていません。実は成功するためには、戦略よりも文化の方がさらに重要なのです。組織文化は、組織内の人々どうしの関わり、また仕える人たちとの関わり方に影響を及ぼします。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Creating Organizational Culture」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/creating-organizational-culture/
翻訳:川崎あゆみ

2022/10/17

私は、誰もが正しいマインドセットを持ち、計画を立てて、努力を重ねれば、並外れた素晴らしいことができると信じています。ビジョンを描くことで、認識が変わり、その認識がやがて現実のものになるのです。

あなたの周囲の人に対して変化をもたらすようなビジョンを描きましょう。大切なことは、自分が進む道を妨げるものについては考えずに、描いたビジョンを持ち続けることです。これは多くの人が難しいと感じることですが、人はつい妨げになるようなことにフォーカスしてしまうものです。でももし成功したいのであれば、本当に、妨げになることは考えず、ビジョンを持ち続けることです。あなたを取り巻く雑音や心を乱すようなことについては、忘れましょう。気が散るようなことは、これまでもあったでしょうし、これからもありますから、そうしたことにはとらわれずにあなたの周囲にいる人たちに変化をもたらすビジョンを定めるのです。

ビジョンを持つことで、認識が変わり、認識していることが現実となります。自分には何ができるのかわからないというようなネガティブな思い込みには、とらわれないようにしましょう。そんなネガティブな考えは捨てて、意味のある目標に向かっていきましょう。もちろん、ビジョンにフォーカスし続けることは忘れずに。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Set a Vision That Makes a Difference」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/set-a-vision-that-makes-a-difference/
翻訳:川崎あゆみ

2022/10/04

私は、1年前に亡き妻エリザベスの夢にまつわるブログThe Necklace(ネックレス)を書きました。その後も、何度か予知夢を見ており、どうしても最近見た夢のことを書かずにはいられなくなりました。

11月半ば、私は船の客室に立っている夢を見ました。左側にエリザベスがいて、右側にいた娘のドリアンが私に近づいてきて、「安全ピン持ってる?」と言ったのです。私が「何を?」と聞くと、もう一度「安全ピン持ってる?」と繰り返しました。私はすぐに目を覚まし、その夢を書き留めました。

ちょうど2週間以内に、ドリアンと南極探検旅行に出かけるところだったので、面白半分でシェービングセットのポケットに安全ピンを入れておいたのです。

その探検旅行の最初の寄港地は、サウスジョージア島でした。私は、南極大陸で撮影しようと2枚の旗を持っていきました。1つはBNI?の旗で、もう1つはBNI財団の旗でした。

エリザベスは、BNI財団の共同設立者で長年にわたり運営にかかわっており、私たちが財団を通じて行っているチャリティ活動をとても誇りに思っていました。ドリアンと私は、南極大陸の前に立ち寄ったサウスジョージア島で、旗を持って写真を撮るためのリハーサルをしました。BNI旗は重みもあって、うまい具合に撮影できました。しかし、BNI財団旗の方は別のところで制作したもので結構軽かったので、風が吹いてバタバタとはためいてしまい、私が旗を持ったところをうまく撮れませんでした。

船に戻り、南極で私が旗を持った写真をどうすればうまく撮れるかドリアンに相談しました。すると、彼女は私を見て言ったのです、「安全ピン持ってる?」。(彼女が夢の中と同じことを言ったことにびっくりしながら)私が「何を?」と言うと、彼女はもう一度「安全ピン持ってる?」と言ったのです。そしてこう続けました。「旗の片隅をズボンに留めておけば、固定されるからちゃんと撮れるわ」と。

そこで、ドリアンに数週間前に私が見た夢のことを書いたメモを見せ、シェービングセットを持ってきて、その夢を見て持ってきた安全ピンを見せたのです。娘まで母親にまつわる予知夢に出てきたことに私たちは2人ともショックと驚きのあまりその場に座り込んでしまいました。

上の写真と下の拡大写真をよく見ていただくと、エリザベスの夢を見てBNI財団旗を私のズボンに留めるのに使った安全ピンがお分かりいただけると思います。

この話の解説はできないのですが、みなさんに共有だけはさせてください。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Do You Have a Safety Pin?」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/do-you-have-a-safety-pin/
翻訳:川崎あゆみ