2023/01/30

感謝する態度をもって毎日を過ごしていると、日々の生活の中で感謝の気持ちを持つことが自然になります。私たちは、いつも当然のように思っている全ての良きことに気づいて、そのありがたみを感じることがとても大切だとわかっています。

さあ、一度立ち止まって、感謝の気持ちを伝えたい人たちに、今日その想いを伝えましょう。愛する人、友人、隣人、同僚、メンターと共に感謝の気持ちを分かち合えば、自分自身と周囲の人たちに変化がもたらされます。

感謝の気持ちをもって日々を生きるということは簡単なことですが、たやすいことではありません。シンプルな考え方ではあるのですが、毎日の生活の中で繰り返し行うように取り入れるのは、簡単なことではないのです。しかし、感謝の気持ちを持つことを実践し、受け入れるようにすればするほど、それは難なくできるようになっていきます、

私の人生の旅に付き合っていただき、ありがとうございます。私とつながり、サポートしてくださっていることに感謝しています。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Gratitude」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/gratitude/
翻訳:川崎あゆみ

2023/01/23

数年前、私は、友人で『ソリューション・フォーカス』の共著者であるマーク・マッカーゴー博士から学んだあるテクニックを自分のビジネスに使い始めました。それは、企業が問題の解決を試みているときに、生まれがちな否定的な考え方に対処する上で画期的なものでした。

人間は、解決策ではなく、ついつい問題の方に意識を集中させてしまうものです。実際、人は、何度も何度も繰り返し問題に固執してしまうようで、おしまいには集中しすぎて「その問題プロ」になってしまうほどです。組織の中にいるこうした人々が、問題ではなく解決策に目を向けるようにするためには、「考え方を変える」ように促すことが非常に大切だということに気づきました。

例えば、フランチャイズ加盟店や従業員、私が設立した組織であるBNI®のメンバーと話をする際、特定の事柄について抱えている不安に対して、一連の質問を投げかけるようになりました。例を挙げると、あるグループに対して「あなたにとって問題になっていることは何ですか?」と尋ねることがあります。それに対して、「リファーラルです。質のよいリファーラルを得られていません」という答えが返ってくるかもしれません。このように問題が何かがわかれば、博士から学んだ手法を使うことができます。

問題の大きさを知る

まず私は、「その問題に対する解決策を持っているので、お役に立てると思います」と伝えることから始めます。問題があるとした人にこう聞いてみます。「点数が1点から10点まであるとします。1点は質のよいリファーラルを全く得られていない、10点はあなたの想像以上のリファーラルを得ているとしたら、あなたの問題には、何点をつけますか?」

皮肉なことに、この種の質問をした人たちは、いつも4に近い点数を挙げます。今回の場合も、4点だと答えました。その答えに対する私の返答は、いつもこうです。「なぜそんなに高い点数なのですか?」。私がそう聞くと、いつも困惑した表情で、「いえ、あの、4点ですよ。低いですよね?」と。私は、「わかります。10点満点中4点ですよね。でも、私の質問は、どうして、2点、3点ではないのですか?ということです。4点とした理由を1つ教えてください」。すると、4点をつけたことに対して肯定的な理由を1つ挙げます。

うまくいっていることを明確にする

さて、ここが重要なのですが、私は誰か他の人に質問します(ネガティブな話に終始させたくありませんから)。部屋にいる他の人たちに、「誰か、この問題でうまくいっている要因を1つ私に教えてください」と言います。必然的に誰かが答えてくれます。そして、さっきと同じ「点数の」質問を答える人が変わっても何度も何度も繰り返していきます。そしてその度にみんなの答えを書き留めます(全員がコメントを見ることができるフリップボードに書くといいですね)。皮肉なことに、毎回こんな風に言う人がいるのです。「実際は、4点ではなくて、もっと高いと思います。7点か8点にします」と。ここでも私は、「素晴らしい、でも、どうしてそんなに高い点数なのですか?」と聞き、答えた人にフリップボードにその理由を書き足していってもらうのです。

解決策を見直す

ある程度のアイデア(8~12個くらい)が集まったら、特に効果的だと思う内容を取り上げ、なぜこれらのトピックが重要なのかを説明しながら、全員で時間をかけてリスト全体を見直していきます。このタイミングで、私は全員ほとんどを驚かせるようなことを言います。「実は、みなさんには私の助けは必要ないと思っています。みなさんは、すでに何が問題を解決するか、その答えを持っています。このリストによって課題を克服し、成功するために、必要なことのほとんどについて説明するという素晴らしい作業をしましたね。リストに挙げたことのほとんどを実践したら、あなたが所属する組織の中で最も成功するグループを作ることになるでしょう」と。そしてミーティング後、リーダーシップチームと会い、グループにとって重要性の高いものから優先順位をつけるトリアージを行う手助けをすることを約束します。

問題に直面したときに、多くの場合、ネガティブな面に意識を向けがちです。うまく行っていることではなく、うまく行っていないことに注意を向け続けます。もし問題に焦点を当ててしまうと、さらに多くの問題を見つけてしまいます。でも、解決策に目を向けたら、解決策が見つかるのです。解決策こそ世界が必要としていることです。さらに問題を増やす必要なありませんよね。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「A Positive Approach to Problem-Solving: Ask “Why So High?”」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/a-positive-approach-to-problem-solving-ask-why-so-high/
翻訳:川崎あゆみ

2023/01/16

ネットワーキング組織はもちろん、他のどのような経営者団体であっても、そのミーティングにおいて継続的にネットワーキングについて学ぶ時間を得ることは有益だと考えています。

私は個人的に、BNIのチャプター内においてもっとも献身的な役割の1つが、自分が学んだことを他のメンバーに分け与える役割を担うエデュケーションコーディネーターだと思っています。特にチャプターのリーダーシップチームの一員を務めたり、上級レベルのトレーニングを受講した人や、BNIのポッドキャストを聴いたり、ビジネスネットワーキングについての書籍(私も何冊か出版しています)を読んでいる人であれば、グループメンバー全員に対して有益な情報を共有することができます。

私がBNIのポッドキャストで取り上げる話題は、ビジネスプロフェッショナルがネットワーキングの学習タイムでも利用できるように考えています。それらを要約したものや、役に立つ2,3のヒントや最善の事例などを選んで紹介することもできます。話した内容を書き起こしたもの、またはその一部をデジタルや紙にコピー&ペーストして、ミーティングの際に、メンバーやビジターに配布することもできます。強調したい特定のトピックを取り上げて、短い動画を作成して流すこともできます。

学びの文化に浸る

あるBNIチャプターのエデュケーションコーディネーターが、私にこんな話をしてくれことがあります。「私が所属するチャプターでは、メンバーがポッドキャストを聴いていません。私を含めリーダーシップチームでは、チャプターが成功するためには、メンバー全員が同じ脚本に基づいて活動し、1つのチームとしてまとまっていることが必要だという認識でいるのですが」。

そして私に、彼の取った解決策を教えてくれました。エデュケーションコーディネーターとして迎えた最初の週に彼は立ち上がってメンバーたちにこう言ったそうです。「エデュケーションコーディネーターとして、2つの選択肢があります。私にどちらを望むかみなさんの意見を聞かせてください」と。まず1つ目。みなさんが私に話して欲しいと思うトピックを知らせてください。毎週、そのトピックについて私が短いレクチャーを行います。BNIのポッドキャストやマイズナー博士の書籍、彼のブログから資料を集めて、その内容をみなさんに直接お伝えします。2つ目。話し合いの時間にしましょう。ネットワーキングにおいてどんなことが有効で、どんなことが有効でないのかについて意見交換をしましょう。1の案と2の案、どちらがいいですか?」と。彼は、みんなの答えがどちらになるかわかっていたそうです。全員が「2の案がいいです。話し合いたいです」とえたのです

そこで彼は、こう続けました。「素晴らしい。みなさんが話し合いを望んでいると言ってくれると思っていましたよ。では、情報や知識に基づいた話し合いをするために、本を読まないといけませんよね。みなさんが、話したいと思うトピックを決めて、その内容について話し合いができるように、翌週までに聴いておいて欲しいポッドキャストや、読んでおいて欲しいブログ、他の資料をお伝えします。ポッドキャストを聴いたり、資料を読んでいれば、話し合いに参加することができます。

ポッドキャストを聴かなかったり、資料を読んでこなければディスカッションに入れません。マイズナー博士や相手のゲストは、ポッドキャストでこんなことやあんなことを話の中で強調していましたよねなど、聴いたり、読んだりした内容を引き合いに出して話す必要があるので、準備をして臨んでいるかどうかわかりますね。聴いていなければ、そんなことを話すこともできませんからね」と。これにメンバー全員が納得しました。

さて、この試みは、どうなったでしょう?メンバーは、準備してこなければ、その会話に参加できないことはわかっていますから、それまで毎週、ほとんど誰もポッドキャストを聴いてこなかったのに、この試みによってほぼ100%の人が聴いてくるようになったのです!

これはチャプター内でも、チャプター以外でもメンバーの役に立つ情報を共有しながら、メンバーが積極的に参加できる素晴らしい方法です。チャプターを学びの文化に浸すことができる優れた方法です。

実際は、ポッドキャストを聴いたり、資料を読んでから、数分間話し合いの時間を持つことで、その内容がよりしっかりと身に付くことになるでしょう。単に座って誰かが話すのを聞いているより、ずっと関わりが深いものになります。ディスカッションに積極的に加わることで、学んだことが定着し、日々のビジネスネットワーキングの活動において、活用できるようになります。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Networking Education in Business Groups」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/networking-education-in-business-groups/
翻訳:川崎あゆみ