2025/01/27

私は継続的に学び続けることに価値があると心から信じています。どんな状況においても誰も、自ら学ぶことを止めてもよいというときなどありません。もし学びを止めたら、間違いなく自分の専門分野や職業で後れを取ることになるでしょう。

もちろん、大学や専門教育プログラムに参加し続けることが難しい場合もあるでしょう。ではく、仕事をしながら自ら学び続けるためには、どのような方法が最も効果的でしょうか?生涯学習における最適な方法は、それぞれのライフスタイル、専門分野、そして自分にあった学習スタイルによって異なります。ここでは、ビジネスの世界において新しい(また古くからある!)動向を把握するための私のおすすめの3つの方法を紹介します。

  1. 記事や本を読み、ポッドキャストを聴き、動画を見る
    専門分野のリーダーたちは、自分の専門分野について常に記事や本を書いています。また、動画や音声プログラムを制作し、自分の専門分野における詳細な情報や視点を共有しています。確かに、コンテンツにはある程度彼らの偏りが含まれており、その内容すべてに同意できるわけではありません。それでも、質の高い記事や興味深い動画は、私たちが考察を深め、さらに調べて学びを深めたいと思わせるきっかけになるでしょう。
  2. カンファレンスに参加する
    カンファレンスに参加し、基調講演者の話を聞くことで、主催者がイベントをしっかりと企画し、その意図が講演者に明確に伝わっていれば、その講演者から学べるだけではなく、さらに自ら学びたいという意欲が湧いてくるでしょう。カンファレンスでは、基調講演者が継続的に学ぶための素晴らしい源となるだけではなく、小規模なセッションや他の参加者との交流を通じて、新しい発想を得るきっかけになるでしょう。
  3. 練習、練習、練習
    誰もが最初からすべてを完璧にこなせるわけではありません。たとえ専門家であっても、長期間練習を怠れば、そのスキルを失う可能性があります。一切練習をせずに上達することはありません。練習をする際には、新しい技術について調べるだけでなく、同僚や自分の専門分野で尊敬できる人と話をすることをお勧めします。なぜなら、間違った方法で練習を続けていると、間違ったやり方が身についてしまうからです。新しい方法や異なるアプローチで練習することで、スキルをより多面的に向上させることができます。

ビジネスやネットワーキングで成功を収め、その成功を継続させたいのであれば、生涯学習に真剣に取り組むことが欠かせません。目標を設定し、そして学び続けるために一貫した行動を取るようにしましょう。

あなたはどのようにして学習を続けていますか?


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Keep Educating Yourself」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/keep-educating-yourself/
翻訳:川崎あゆみ

2025/01/20

多くの人が「はい、でも私は違うんです」という言い訳を使って、やりたくないことを避けています。私の友人がこのテーマについて記事を書いたことがあります。ここでは、このテーマについて私の考えを共有します。

私たちはつい自分を例外扱いしてしまいがちです。しかし、成長は、自分を例外扱いするのをやめたときに始まります。本当にそうです。人は誰もが個性を持ち合わせていますが、個人の成長そのものは普遍的です。

自分を「違う」と主張するのは、単なる先延ばしにすぎないのかもしれません。または、周囲の環境が私たちの個人の成長を妨げているのかもしれません。おそらく、変化がもたらす成功や失敗への恐れでしょう。個人の成長に取り組まないためのもっともらしい言い訳はたくさんあります。しかし、それらはいずれも、個人の成長に取り組まないことを正当化する言い訳にはなりません。基本を守らないことを正当化する理由は存在しません。

成功者は皆、基本を忠実に守ってきたからこそ成功しているのです。実際、多くの成功談は、ルールを破りたい衝動に打ち勝つことや、実証された方法を一貫して実践することに関するものです。

それなのに、なぜ私たちは「実証済みの方法を無視して新しいことを試す」という無駄な挑戦をするのでしょうか。

個人の成長の旅を始めるのに、大きな悲劇や事件は必要ありません。私たちが耳にしたり、ニュースの見出しで見たりするような成功談の多くは、そうしたものに過ぎません。実際、成功に向けて自分を駆り立てるための環境を待つこともできたし、そうした環境を自ら整えることもできたはずです。むしろ、多くの成功談は、「うんざりすることに対するうんざり」といったフラストレーションから生まれたものです。

多くの人々が、静かな絶望の中で自分だけの物語を生きているというのが現実です。その物語は、あなたを他人とは違った存在にするのに十分なものです。それこそが、あなたを本当に人とは違った存在にする「違い」です。

「はい、でも私は違うんです」という言い訳に隠れるのをやめましょう。成功者が皆理解していることを受け入れましょう。基本は効果があります。例外は一切ありません。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Yes, But I’m Different」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/yes-but-im-different/
翻訳:丹野裕道(株式会社ディアス)

2025/01/13

最近、ある人から「仕事のオファーを2つもらったのですが、どちらがよいでしょうか」とアドバイスを求められました。「どちらも素晴らしい機会のようですね」 と答えましたが、決めるのはなかなか大変ですよね。そこで私は、「このような大切で興味深いことを決める際には、主観を少しだけ客観に変えてみるのが役立つかもしれません」とアドバイスしました。

その方法として、デシジョンツリーエクササイズというものを提案しました。実は私、マネジメントの授業でこれを教えていたことがあります。皆さんも何かしらのデシジョンツリーを見たことがあるかも知れませんが、今回ご紹介するものは、より包括的なものです。

  1. スプレッドシートを作成し、最上部に職業を2つ入力します(下記の例を参照してください)。
  2. 左側に、全ての基準をリストアップします。これらは、それぞれの職業を検討する際の評価項目です。
  3. そして重要な部分になりますが、 意思決定における各基準の重要度を、1から10のスケールで評価します(1=低い、10=高い)。そしてこれらの数字を左に羅列された課題の右側へそれぞれ入力していきます。
  4. 選択肢した2つの職業に関連づけながら各課題を評価します。つまり隣り合った2つの選択肢の各項目へスコアを入力していきます。
  5. 次に、各基準の重要度と、各職業選択肢に付けたスコアを掛け合わせます。
  6. 最後に、各選択肢のスコアを合計します。 

一方のスコアが他方よりも明らかに高い場合、高いスコアの方を選ぶべきかもしれません。

 

検討すべき他の事項

  1. ライフスタイル。どちらの職業がより良いライフスタイルを提供してくれるでしょうか? 例えば、どちらかの会社で面白い場所への海外出張の機会が提供される場合、それを検討する価値があるでしょう。
  2. 役職・肩書。将来の履歴書に書けるような、より魅力的な職位を与えてくれるのはどちらでしょうか?
  3. 成長の機会。どちらの会社がより多くの成長の機会を提供してくれるでしょうか?
  4. ストックオプション。どちらかの会社が自社株購入権を提供しているかどうか?

意思決定において客観的なプロセスを用いることには価値があります。しかし同時に、自分の本能に耳を傾けることも重要です。私は長年のビジネス経験を通じて、客観的なデータを見ることと、自分の本能の声に耳を傾けることの両方をバランスよく行う術を学んできました。  本能とは、あなた自身の魂があなたに語りかけているものだと、私は信じています。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Help with Decision-Making」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/help-with-decision-making/
翻訳:丹野裕道(株式会社ディアス)

2025/01/06

以下のような状況を目にしたことはありませんか?

あなたはネットワーキングイベントで誰かと話しているとき、その人が肩越しに部屋を見回しているのに気づきます。その人は視線を左右に動かし、明らかに部屋の中で他に話す相手を探していて、あなたに注意を向けていないのが一目瞭然です。

あなたは、そのようなネットワーカーではありませんよね?あなたはアイコンタクトの重要性を理解していますか?相手に全力で注意を向けることは、成功するネットワーカーが実践している重要なポイントの一つです。アイコンタクトを取ることは、相手に対してあなたが完全に注意を向けていること、相手とそのビジネスに関心を持っていること、そしてその話に集中していることを示す重要な要素です。

ある人がこんな話をしてくれました。会話中、話し相手が肩越しに部屋を見回していたため、その人は相手にこう尋ねました。
「私が話しているときに、あなたが部屋を見回しているのを見たら、私がどう感じるかわかりますか?」

見回していた相手が「わかりません」と答えると、「まるで、あなたがもっと良い話し相手を探しているように感じますよ」と伝えました。この言葉に、注意散漫だった人物はハッとしました。この出来事は、2人にとって貴重な教訓になったはずです。

アイコンタクトを取る

世界で最も成功しているビジネスリーダーたちの中には、アイコンタクトの上手さで知られる人がいます。彼らは、話し相手から視線を逸らさず、相手に「自分はこの場で最も重要な存在だ」と感じさせるのです。このスキルは少し練習すれば誰でも身に付けられると、私は信じています。

良い聞き手になる

相手に全力で注意を向けることは、良い聞き手であることを意味します。ネットワーキングで成功するには、どれだけ上手に相手の話を聞き、それを学びに変えられるかが重要です。あなたとビジネスパートナーが早い段階で必要な情報を共有し合うことで、双方にとって有益な関係をより迅速に築くことができます。

誠実であろう

本物であること、誠実であることも重要です。多くの人は、相手の不誠実さを瞬時に見抜きます。あなたが手伝いを申し出たり、感謝を伝えたり、話を聞いたりしても、相手に対して心からの関心がなければ、それは相手に伝わってしまいます。成功するネットワーカーは、どの会話においても相手に誠実な印象を与えています。そして、それはしっかりと注意を向けることから始まります。

もう一つ重要なポイントがあります。会話中は、スマートフォンをしまっておきましょう。電源を切るか、マナーモードに設定し、画面を見ないようにしましょう。注意を完全に集中させることは、相手と目の前の会話に全力を注ぐことを意味します。

これらのすべては、ギバーズ・ゲインの理念に直結しています。あなたがネットワーキングイベントに参加する目的は、何かを得るためでしょうか?それとも何かを与えるためでしょうか?最初に行うべき最も重要なことがらは、相手に時間と配慮とを提供することですこれは、出会う相手に良い印象を与える効果的な方法であり、成功につながるビジネス関係を築く第一歩となります。

あなたが人に良い印象を与え、個人的に好かれると、相手のあなたを助けたり、他の人を紹介したりする意欲は格段に高まります。次回のネットワーキングイベントで、話す相手すべてにしっかりと注意を向けることで、あなたのビジネスにどのような変化が起こるか想像してみてください。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Undivided Attention is Powerful」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/undivided-attention-is-powerful/
翻訳:川崎あゆみ