2026/04/27

ネットワーキングでやってしまいがちな最大のミスのひとつは、相手を早々に見限ってしまうことです。職業や背景、あるいは別の理由から自分にとって価値がないと決めつけ、その思い込みのせいで関係を深めようとしなくなる。残念ながら、私はこうした場面を何度も見てきました。

でも、次の最高のリファーラルがどこから生まれるかは、誰にも分かりません。だからこそ、成功するネットワーカーは、あらゆる業界・あらゆる背景を持つ質の高いプロフェッショナルと継続的につながることを心がけています。

BNIメンバーからよく聞く言葉があります。「CEOとネットワークしたい」「副社長とつながりたい」。でもVPや上級役員に直接売り込もうとするのはやめましょう。彼らは、営業トークを聞きたいと思っていませんから。

相手が誰と知り合いか、あなたはわからない

ビジネスネットワーキングで覚えておくべき大切なことがあります。それは、優秀なプロフェッショナルほど、他の成功したビジネスパーソンと広くつながっているということです。

私が南カリフォルニアに住んでいた頃、定期的に依頼していた塗装業者がいました。この業者は、仕事を通じて、ハリウッドのAリストのセレブをはじめ、多くの裕福な人々と知り合っていました。彼は当時、私が知る中で最も人脈の広い人物の一人でした。

私のお気に入りのストーリーがあります。マレーシアの歯科医から、数百万ドル規模の紹介(当時、BNIで私が見た中でも最大級のもの)が生まれた話で、この点を完璧に示していると思います。彼女は自分の医院を臨時休業し、地域で開催されたネットワーキングカンファレンスに参加しました。そこで、人々が会話を交わし、ビジネスの情報を交換し、新しい友人をつくり、学びを深める機会がありました。彼女はそのイベントのスポンサーの一人、英国から来ていた貨物輸送業のBNIメンバーと出会いました。

数日後、彼女が医院を再開すると、ある患者がカンファレンスについて尋ねました。この患者は年間15億ドル規模の輸送予算を持つ企業に勤めており、業務の効率化を検討していて、他の輸送会社とも話をする準備ができていると教えてくれました。そこで歯科医はこう言いました。「あなたにぴったりの人がいますよ」。彼女は、カンファレンスで出会った英国のスポンサーを紹介しました。翌日、その英国のスポンサーのもとに、マレーシアの歯科医の感じの良い患者とのアポイントを設定する電話が入りました。

その結果どうなったでしょうか。ネットワーキング組織の一人の歯科医が、カンファレンスに参加し、積極的に関わりながら新しい人々と出会い、参加者のビジネスを知ったことで、自身の患者を英国のメンバーにつなぎ、数百万ドル規模の紹介が生まれたのです。

私にとってこのエピソードは、ネットワーキングで大切なのは、つながる相手の質だという典型的な例です。質の高いプロフェッショナルは、意思決定者と出会います。意思決定者とつながっている人たちとも関係を築いています。そして時には、その意思決定者が自分たちの医院の治療台の椅子に座っていることさえあります。相手が誰と知り合いかなんて、あなたには、わかりません。そして、時間を投資して関係を築かなければ、そのつながりを知ることはできません。

効果的なネットワーキンググループの鍵となる要素は、メンバーたちのビジネスだけに限られません。メンバーが知っている人、そのつながりなどの要素にも価値があるのです。あなたが誰に会うことになるのか、あなたのリファーラルパートナーのオフィスに誰が訪れているのか、誰の家に出入りしているのか、誰がその人の椅子に座っているのか、それは誰にも分かりません。

質の高いビジネスプロフェッショナルに囲まれることで、最高のリファーラルの機会が生まれます。あなたにも、思いがけないところから生まれたリファーラルのストーリーはありますか。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Surround Yourself with Quality Business Professionals」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/surround-yourself-with-quality-business-professionals/
翻訳:川崎あゆみ

2026/04/20

かつてウィンストン・チャーチルが母校の卒業式のスピーチで「決してあきらめるな、決して、決して、決して!」と述べたことが語り継がれています。

私はこの名言が好きです。しかし私の左脳は「ビジネスではそれは論理的ではない」と伝えてくるのです。「諦め時を知ることも必要だよ」と。幸運なことですが、このような葛藤が起こる時、私の場合は右脳が勝つことが多いようです。ご承知だと思いますが、私は部屋の中で一番賢い人間でも、最も成功している人間でもありません。しかし、ほとんど常に、私は最も固い決意をもった人間です。

あなたが本当に素晴らしい知識を持ち合わせていて、あなたのビジョンやゴールに自信があるのなら、やらなければならないのは、あなたがフォーカスすべき事に「くわえた骨を決して離さない犬」のように粘り強く挑み続けることです。私は人生の大半を通じてこのアプローチを続けてきました。

1992年、私は「The World’s Best Known Marketing Secret(世界で最も知られたマーケティングの秘密)」の原稿を書き上げました。それから18か月間、私は北アメリカの45の出版社へこの原稿を送り続けました。本を書くのはとても難しいことです。しかし、自分と同じようにその本の可能性を見てくれる人を探すのはもっともっと難しいことです。私は本を出版社へ送り、44社から断られましたが、45社目が受け入れてくれました。私は「くわえた骨を決して離さない犬」だったのです。私は誰かがチャンスを与えてくれるまで諦めるつもりはありませんでした。

1990年代に本を出版するのは今よりもずっと難しい事でした。今はAmazonで簡単に自費出版できてしまいます。1994年にこの本が出た時、平均的なビジネス書の販売数は7,000部ほどで、出版社はその程度の売り上げにしかならない本に対して投資をためらっていたのです。

1994年の出版以来この本は4回の版を重ね、10を超える言語に翻訳され、数十万部以上の売り上げとなっています。

原稿送付の記録

少し前に昔の資料を見返していた時、原稿を送った出版社の記録を見つけました。その記録を見ながら、当時の自分の固い意志を思い出しました。もしあの時44社目で諦めていたら、私は世界中で読まれているベストセラー作家にはなっていなかったかもしれません。この本の出版、そして私が人生の中で得てきた多くの経験が「もし自分のしていることに自信を持っているのなら、決してあきらめるな」という信念に繋がっています。決してあきらめるな、決して、決して、決して。

粘り強さから得られたサクセスストーリーはありますか? 


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Never Give Up」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/never-give-up/
翻訳:丹野裕道(株式会社ディアス)

2026/04/13

「スピードを上げること」と「ゆっくり進むこと」にまつわる、昔からよく知られたエピソードがあります。エアバス380が大西洋上空を、時速800km・高度3万フィートで安定飛行していました。すると突然、マッハ2で飛ぶユーロファイター戦闘機が横に現れました。

戦闘機のパイロットは速度を落とし、エアバスと並ぶように飛びながら無線で呼びかけました。「やあ、エアバスでのフライトは退屈でしょう?ちょっと面白いものを見せてあげよう!」

戦闘機は機体を反転させ、そのまま加速して音速の壁を突破。スリリングな高さまで急上昇し、今度は海面すれすれまで急降下します。アクロバティックな飛行を終えると、再びエアバスの横へ戻り、誇らしげに聞きました。「どうだい、今のは?」

エアバスのパイロットは落ち着いた口調で、感心しながら答えました。「とても見事だったよ。では、今度はあなたが見る番だ」

戦闘機のパイロットは、エアバスが速度を変えず、一直線に飛び続ける様子を注意深く見守ります。特別な動きは何もありません。15分ほど経った頃、エアバスのパイロットがユーモアをにじませて無線で言います。「さて、どうだったかな?」

目の前で何が起きたのか理解できず、戸惑った戦闘機のパイロットは、聞きました。「いったい何をしたんだ?」

エアバスのパイロットは陽気な笑い声とともに、こう答えたのです。「いやぁ、ちょっと空き時間を有効に使っただけさ。席を立って足を伸ばして、機体の後方にあるトイレまで行ったよ。それからコーヒーを一杯淹れて、チョコレートファッジのペストリーをゆっくり味わったんだ。」

この話の教訓は、若い頃はスピードへのスリルやアドレナリンの高揚感が魅力的に思えるかもしれないけれど、年齢を重ねて、知恵を得ると、快適さや心のやすらぎに大きな価値があると気づく、ということです。 この概念はしばしば、S.O.S.: Slower, Older, but Smarter(老いてなお賢く)と呼ばれます。ゆっくりと進むことの価値を理解している読者の皆さんへ、このメッセージを贈ります。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Slowing Down or Speeding Up」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/slowing-down-or-speeding-up/
翻訳:川崎あゆみ

2026/04/06

「ネットワーキングしている」と言っても、それが「効果的なネットワーキング」であるとは限りません。ほとんどの場合、効果(結果)が伴わないのは、手元にあるリソースを十分に活用できていないことが原因です。

効果的ネットワーキングについて学び、パワフルな個人的ネットワークを築くためのツールはどこで見つけられるのでしょうか?

それはここにありますよ。私のウェブサイトには、私自身の数十年にわたる経験や様々な産業のリーダーが寄せてくれたビジネスネットワーキング情報が満載されています。

ポッドキャストも良いリソースになります。各分野で実績を残している人々を探しましょう。BNI®オフィシャルポッドキャストのサブスクリプションを利用するのもいいですね。ビジネスネットワーキングとリファーラルマーケティングについての洞察を毎週手に入れることが可能になります。

読書を習慣にしましょう! ネットワーキングの専門家による記事を読んだり、オーディオブックを聴いたりしましょう。私がお勧めするのはボブ・バーグ(Bob Burg)のエンドレスリファーラル(Endless Referral)、スーザン・ロアン(Susan RoAne)の部屋でのふるまい方(How to Work a Room)です。私の著書ですが「プロのようにネットワーキングする 第2版(Networking Like a Pro: Second Edition)」世界で最も知られているマーケティングの秘密 第4版(The World’s Best Known Marketing Secret 4th Edition)ネットワーキングのマスター達(Masters of Networking) も助けになるかもしれません。

充実した内容と効果的なネットワーカーから学ぶ機会を提供するネットワーキングカンファレンスやコンベンションに参加するのもいいですね。BNIメンバーでしたら国やリージョンのイベントがたくさんありますね。毎年開かれるBNIグローバルコンベンションは75以上の国から参加する何千人もの同志に会うことができる素晴らしい機会です。グローバルコンベンションは、BNIメンバーやBNIディレクターだけでなく一般のゲストも参加することができます。

お勧めのネットワーキング活動について聞いてみましょう。友達やネットワーキンググループのメンバーに、どんなイベントに参加しているか、どんなポッドキャスト・動画・書籍を活用してネットワーキングについての教養を深めているかを聞いてみましょう。彼らは、それらの教材から何を学び、どんな手助けを得てきたのでしょうか?

学びの文化

ネットワーキングに対する努力となると、多くの人たちが準備不足のまま、場当たり的にネットワーキングをしているのが現状です。大した準備や練習もせずにネットワーキングを行おうとしているのです。行き当たりばったりで動き、さらに悪いのは、出会ったすべての人に売ろうとすることです。

ある本を書いた時に調べたのですが、学びの文化に積極的に身を置き、実践している人は、より効果的にネットワーキングを行い、より良い結果を得ている傾向があります。効果的なネットワーキングのために、より多様なツールを積極的に使いましょう。そうすることで成功のチャンスを広げることにもつながります。

学びの文化を実践しましょう。個人的かつ職業的な自己成長は一生続く旅のようなものであり、常に学び続ける途中にある取り組みです。将来の成功を築いていけるよう、現在進行形で学ぶことを意識しましょう。

ネットワーキング効果的なネットワーキングとの間には違いがあります。効果的なビジネスネットワーキングの場合は、活動していること自体が成果ではないことを覚えていてください。

サクセスフルなネットワーキングは関係構築に関するものです。ネットワーキングは狩猟よりも農耕に近いのです。他者を助け信頼を築くことは、相互利益につながるリファーラル関係の礎となります。ここでシェアしたアイデアとツールを使うことで、ご自身のネットワーキング活動において効果的なネットワーカーになる方法を学べます。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Use Networking Tools to Network Effectively」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/use-networking-tools-to-network-effectively/
翻訳:丹野裕道(株式会社ディアス)