2026/05/11

私は長年、ビジネス・ネットワーキングのミーティングでプレゼンテーションを行う際には、「具体的であるほど効果的」だとお伝えしてきました。また、あなたのビジネスのLCD(最小公分母:最もシンプルで誰にでも分かる表現)、つまり誰にでも伝わる言葉にまでかみ砕くことが重要だとも言い続けてきました。そのための最良の方法のひとつが「見せて、語る」です。あなたの製品やサービスをずばり表すアイテムや小道具をプレゼンテーションに持参して、その場で見せたり配布したりする方法です。

いくつか事例をご紹介しましょう。

マッサージセラピスト

あるマッサージセラピストは、自分のネットワーキンググループでのプレゼンテーションにマッサージチェアを持ち込みました。彼は、マッサージチェアについて説明し、それがショッピングモール、ストリートフェア、チャリティイベントなどでどのように使われているかを話しました。そして施術ごとにチェアを清掃することの重要性について話し、自分が実際にどのように清掃しているかを実演しながらその理由も説明しました。そして試してみたい人を募ると、その場にいた全員が手を挙げました。一人のメンバーを選ぶと、肩のマッサージを実演しながら、チェアマッサージで特に効果的な施術の種類を解説し、自分にとって理想的なリファーラルについて話しました。具体的なリファーラルとは、移動に不自由さを抱える高齢者、妊娠中の女性、月に一度、職場で従業員向け福利厚生としてマッサージを導入できる住宅ローン会社のオフィスマネージャーでした。

不動産専門の映像クリエイター

ある不動産専門の映像クリエイターは、ネットワーキングミーティングで、これまでに手がけた3つの異なる物件の映像をまとめた動画を共有しました。動画で紹介するメリットを説明し、物件の特徴を映像で示しながら、それぞれの物件のタイプに適したリファーラルについて説明しました。さらに、紹介してもらいたいその地域のトップクラスの不動産仲介業者2名の名前挙げました。

自動車整備士

ある自動車整備士は、「車には定期的なメンテナンス、例えば私の整備場でも行っているようなオイル交換が必要であることはご存じですよね」とプレゼンテーションを始めました。そして、「オイル交換のとき、エアコンフィルターも見てもらえるか聞いたことがある人はいますか?」と続けたところ、ほとんど手は挙がりませんでした。そこで彼は、実際に車から取り外して交換した、真っ黒に汚れたエアコンフィルターを見せました。彼は、単なる定期メンテナンス以上に、すべてのお客様の車がきちんと整備されることの大切さについて話しました。そしてこう伝えました。「もし誰かが『車から変な匂いがする』『古い靴下のような匂いがする』と言っているのを聞いたら、それはエアコンフィルターが原因であることがよくあります。そんなときは、私がお役に立てます」。

コンサルタント

ビジネスコーチ、CPA(公認会計士)、ファイナンシャルアドバイザー、セラピストなど、多くの職業はサービスを提供しており、形のある商品がない場合があります。そのような場合に効果的な方法の一つが、〇Xクイズです。あなたのビジネスについて、人々が持っている誤解や思い込みに関する短い質問リストを用意します。 プレゼンテーションの冒頭で、会場の参加者全員に紙を一枚用意してもらい、片面に「〇」、もう片面に「×」と書いてもらいます。そして質問を一つ読み上げて、こう尋ねます。「これは〇でしょうか、×でしょうか?」参加者が答えを掲げたら、コンサルタントは正解を説明しながら、そのサービスに理想的なリファーラルについても伝えることができます。

ビフォー・アフターの写真

また、私は住宅インテリアデコレーターやリフォーム業者がプレゼンテーションでビフォー・アフターの写真を使うのを見たことがあります。造園業者や窓清掃業者にも有効な方法です。そのメンバーはまず「作業前」の写真をみんなに順に回し、その後、「作業後」の写真を見せました。ビフォー・アフターの写真は、非常にインパクトがあり、強い印象を残します。

大切なのは、プレゼンテーションで、あなたのネットワーキングパートナーにあなたの仕事を記憶に残る形で理解してもらうことです。また、誰があなたにとって良いリファーラルとなるのかを理解してもらうことも必要です。商品やサービスについて具体的に説明することそしてその理想的な顧客についても具体的に説明することが大切です。実物や事例を示すためのアイテムを使ってビジネスを説明すると、あなたのプレゼンテーションはより記憶に残りやすくなり、ネットワーキンググループからのリファーラルにつながります。

あなたはネットワーキングミーティングのプレゼンテーションで「見せて、語る」方法を使ったことがありますか?


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Use Show and Tell for Memorable Networking Presentations」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/use-show-and-tell-for-memorable-networking-presentations/
翻訳:川崎あゆみ

2026/05/04

関係構築によってビジネスを成長させるためのアドバイスを長年にわたりたくさん共有してきました。今回のブログでは、よくある「ネットワーキングで避けるべきこと」を4つご紹介します。これらはネットワーキングをする時に避けるべき間違いです。特に、自分より成功している人とネットワーキングする場合に重要です。

1. 売り込んでしまう

初対面にも関わらずすぐに私に売り込みを始める人の話を何度したことでしょうか。同じ間違いが私よりもずっと成功しているビジネスパーソンに対しても行われているのを見てきました。こんなことをしてはいけませんよ!「聞くだけなら損はないよね?」と、使い古された言い回しよろしく行動してしまうのは、初対面の人とネットワーキングする場面においては完全な間違いです。多くの人がこれをやっていますが、あなたはそうならないでください。

2. 不満をぶつけてしまう

当たり前のように聞こえますが、私自身もそれをされた経験がありますし、目撃したこともたくさんあります。ある時、ある集会で、信じられないほど成功しているビジネスパーソンと一緒にいたところ、彼と会ったばかりの人が彼の会社の問題について延々と不満をまくし立て始めたのです。この人は周囲から完全に浮いてしまい、静かに会場の外へ案内されました。人に覚えてもらいたいとしても、そんな形であってはいけません。

3. お世辞ばかり言う人になってしまう

ビジネスネットワーキングイベントの際、誰に対してもお世辞を言おうと頑張る必要はありませんし、こびへつらう必要もありません。しかし、成功している人たちもやはり同じ人間です。彼らの仕事が人に良い影響を与えていることを聞くのは嬉しいものです。彼らの仕事やビジネスがこんな人をこんなふうに本当に助けたのだという実話を具体的に話すと、彼らはとても感謝してくれます。このように、会話では自分のことばかりでなく相手がしてくれたことを認めるということが大切なのです。

4. 再会した時に相手が自分を覚えていると思い込んでしまう

彼らとどこかで再会した時、彼らがあなたのことを覚えていると思ってはいけません。私がお勧めするのは、その方とあなたがどのように知り合ったかを説明して思い出していただくことです。大きな成功をおさめている人々は、何百人、場合によっては何千人もの人に会っています。出会った時のことを具体的に話すことで彼らの記憶を呼び戻す手助けとなります。もしその人と直接会っていたのであれば、どこで会ったのかについてお話ししてみてください。例えば私がその人とメールでやり取りしている場合でしたら、同席したイベントで撮った2人の写真を送ると思います。

もしあなたが適切なアプローチをもって、いかなる時も売り込もうとするのではなく、関係構築にフォーカスした場合、ネットワーキングはあなたを成功へ導くための非常に強力なツールとなります。数十年来の経験からネットワーキングはほとんど全てのビジネスにとって効果的なことを見てきました。もしネットワーキングがあなたにとって機能していない場合、上に挙げた「ネットワーキングで避けるべきこと」をしてしまっている可能性があります。


この記事は、Dr.アイヴァン・マイズナーによる「Avoid These Networking “Don’ts”」を翻訳したものです。
原文:https://ivanmisner.com/avoid-these-networking-donts/
翻訳:丹野裕道(株式会社ディアス)