私たちは、時に困難な状況に陥ることがあります。たとえネットワーキングの達人であろうと、ビジネスのネットワーキング活動を始めたばかりの人であっても、困ったときには、他の人の助けや勇気付けに頼ることも必要です。
あなたのことを尊重し、高く評価し、愛してくれる人たちに頼ることを学ぶべきです。なぜなら、そうした人たちは、あなたが幸せでいることに心から関心を持っており、純粋な気持ちであなたに手を差し伸べてくれるからです。
あるがままのあなたを受け入れ、あなたが目標達成するための手助けならたいていどんな事でも厭いません。例えあなたが必要としている全ての知識や情報を持っていなくても、また、あなたに新しい顧客を紹介することができなくても、あなたが望むことを伝えれば、情緒的、精神的、物質的、金銭的なサポートをあなたに提供してくれるはずです。
時間という贈り物は、極めて貴重な資産になり得ます。あなたが所属するネットワークのサポートチームのメンバーは、ビジネスが重要な局面にあるときにはあなたの助けとなってくれます。メンバーたちは、必要な仕事をしてくれたり、お金を貸してくれたり、励ましてくれたり、あなたのために働いてくれます。また、緊急事態に陥ったときは助けてくれたり、相談相手になってくれたり、必要があれば数時間、あなたの代役さえも務めてくれます。この資産を最大限に活用させるには、そのメンバーたちがどういう人たちかを見極める必要があります。
あなたをサポートしてくれるネットワークのカテゴリー
ほぼ間違いなくあなたのことをサポートしてくれるのは、次のような種類の人たちです。
- あなたのメンター
あなたのメンター、あるいはメンターだった人たちは、純粋にあなたのことを信じ、あなたとあなたの成功に関心を寄せ、率直なフィードバックと励ましをくれる、頼りになる人たちです。
- あなたが何かを教えた人や、メンターだった人
あなたから連絡が来ると喜んでくれて、あなたが過去にサポートしてあげたことに対して、いかに感謝しているかを思い出させてくれる人たちです。あなたについての好意的な話を周囲に広めてくれることで、ビジネスのチャンスに続くドアを開けてくれる人たちです。
- 過去にあなたが支援した人
人は、自分のことを助けてくれた人のことを覚えているものです。あなたが以前、お金や時間、あるいはその他の贈り物を提供したことのある人を思い出してみましょう。そのほとんどの人が時間や手間を惜しまずあなたを助けてくれるでしょう。もちろん、その中には、あなたが所属するネットワーキンググループでリファーラルを提供し合うメンバーも含まれます。
- あなたの同僚、仕事仲間、同級生
学生時代や仕事をする中で生まれた友情は、生涯の友人になりえます。お互いに理解し、好意的で、尊敬しあっている人たちです。あなたは、もしかしたら助けを必要としていることを認めたくなくて、助けを求めることを躊躇してしまうかもしれません。でも、そんな自尊心は捨てて、友人たちに役に立ってもらうのです。本当の友人であれば、あなたのことを一生懸命助けてくれますし、あなたのことを軽んじたりしません。
- あなたの家族と親しい友人たち
私たちは、家族や近しい友人たちの存在を空気のように思いがちですが、たとえそうだとしても、サポートしてくれる一番頼りになる人たちです。その存在を無視してはいけません。他の誰よりも頼りになるかもしれないということを覚えておく必要があります。
- ビジネスと関係のないグループのメンバーたち
ビジネス以外で一緒に仕事をしたことがある人たち、たとえば、地域の奉仕団体、マンションや自治会のメンバー、地元の青少年育成プログラムの人たちも、そのグループの通常の活動以外においても、あなたのことを喜んで助けてくれるでしょう。そうした団体に参加して、あなたの時間を惜しみなく提供し、あなたが重ねた努力に対して、彼らにも助けてもらいましょう。
- あなたの元上司やスーパーバイザー、インストラクター
あなたの働き方や、仕事上の倫理、価値、能力、関心、特徴をよくわかっている人たちです。あなたが最高レベルで結果を出すためにはどうしたら良いかもわかっています。まるで両親のように、あなたの成功への責任を感じています。その親としての気持ちを活用してもいいのです。
- あなたの宗教上の、あるいは精神的な指導者、メンバー、グループ
もし宗教団体に所属していたら、信仰を分かち合う中で、メンバーとの間に結びつきが生まれているものです。リーダーやメンバーからの支援を求めないのは間違いです。もし助けが必要な場合があれば、サポートサービスやグループを利用しましょう。
あなたをサポートしてくれるネットワークのメンバー
さて、あなたの人脈をよく見返して、どの人がどの種類に当てはまるかを見極めましょう。できるだけ多くの人の名前をリストアップします。同じ名前が2回出てきても構いません。名前は多いほどいいのです。もし、何かのサポートをお願いしようとした人の都合が悪い場合は、他の人にあたればいいのです。
連絡を取り続けましょう。友人や力になってくれそうな人が持っているそれぞれの才能、知識、人脈を確認しておきましょう。単に挨拶しただけのことが、あなたが、相手を助けることにつながる可能性もあります。
自ら事業を営む人は、困難な状況に陥ったとき、あるいは誰かの意見や何らかの手助けが必要なときは、これら8つのサポートネットワークカテゴリーの人たちに目を向けるべきです。助けてくれたり、励ましてくれたりする人たちは、あなたが考えているよりも身近にいるものですよ。あなたがリストに加えたい人はいますか?
訳=川崎あゆみ