ビジネス・ネットワーキング・エアロビクス

2025/07/07

今や多くの人が、何らかの健康やフィットネスの習慣を取り入れているようです。ランニング、サイクリング、ヨガ、エアロビクスなど、選べるプログラムは実に多彩です。そんな流れにちなんで、私がおすすめしたいのが「ネットワーキング・エクササイズ」です。このエクササイズを地道に続けていくことで、ネットワーキング力が自然と鍛えられ、そしてあなたのビジネスに新たな契約をもたらすような人脈が育つかもしれません。それでは、あなたのビジネスを引き締め、ネットワーキングの勢いを加速させるための“エクササイズ”をご紹介していきましょう。

レッグリフト(一歩踏み出す)

立ち上がって、椅子から離れ、ネットワーキングイベントに参加しましょう。引きこもりがちになって、オフィスから一歩も出ずに仕事をずっとしたくなることもあるかもしれません。でも、それではビジネスを広げることはできませんし、健全なリファーラル・マーケティングの土台を築くことも難しいのです。

ハンズエクステンション(握手を交わす)

ネットワーキングイベントで新しい人と出会ったら、肩からしっかりと右手を差し出し、握手をしましょう。握手は、新しい人間関係を築くうえで大切なステップです。手を差し出さないと、よそよそしく冷たい印象を与えてしまい、相手との距離を感じさせることになりかねません。常に礼儀正しく、温かい態度で人に接しましょう。どんな握手であっても、きっと好印象を与えるはずです。

ジョーフレックス(「話す」「聞く」を切り替える)

握手を交わしたら、すぐに自己紹介をしましょう。新しく出会った相手に、自分が何者で、どんな仕事をしているのかを伝えます。その際には、具体的に話し、あなたの提供する商品やサービスが相手にどんなメリットをもたらすのかも伝えましょう。そして、忘れてはいけないのが「優れたネットワーカーは、2つの耳と1つの口があるということです。つまり、話すよりも人の話を聞くことを大切にすべきだということです。
自己紹介を終えたら、相手のビジネスについて質問をしてみましょう。その際は、相手の話にしっかりと耳を傾け、自分のあごを一休みさせましょう。

スプリット(輪に加わる)

ネットワーキングイベントで、2〜3人のグループが会話しているのを見かけたら、その輪に加わって、自己紹介をしてみましょう。ただし、そのときに意識したいのが、そのグループが「オープン2」「オープン3」あるいは「クローズド2」「クローズド3」かどうかという点です。オープンなグループは、メンバー同士の間に少しスペースがあり、誰かが中に入りやすい雰囲気を作っています。こうしたグループは、新しい人を歓迎する姿勢があるので、自然に加わりやすいでしょう。一方で、クローズドなグループは、内輪の話に夢中になっており、外部の人が入り込む余地がほとんどありません。

ドロップ&キャリー(名刺を受け取り管理する)

新しく知り合った人に名刺をもらいましょう。受け取った名刺は左ポケットに入れて、オフィスに持ち帰ります。私は通常、自分の名刺は右ポケットに入れて持ち歩き、左ポケットには受け取った人の名刺を入れます。こうすることで、自分の名刺を渡そうとしてポケットの中をごそごそ探し、間違えて他人の名刺を渡してしまうという恥ずかしい状況を避けることができます。もらった名刺をポケットにしまう前に、裏面に相手のことをメモしておくと、後日その人について思い出すのに役立ちます(ただし、相手の目の前でメモ書きする場合は、許可を得てからにしましょう)。

アームカール(フォローアップする)

ネットワーキングイベントの後は、肘を曲げて電話を手に取り、出会った相手にフォローアップの電話をかけましょう。その後、さらに腕をひと動きさせて、メールを送ったり、手紙を郵送することで、あなたの存在を、相手の記憶にしっかりと刻むことができます。

クールダウン(振り返る)

ビジネスネットワーキングイベントに参加した後は、クールダウンのエクササイズが必要です。イベントを通して出会った人たちの情報は、手帳やスプレッドシートに記録しておきましょう。イベントでどのようなネットワーキングを行ったのか、その記録を後から振り返ることで、出会った人たちとの関係を深め、将来的にリファーラルへとつながる豊かな人脈を育てるための大きな助けになります。

ビジネスを広めるためにさまざまなネットワーキングイベントに参加する際は、これらのエクササイズのことを意識しましょう。そして、自分から一歩踏み出すことが大切です。ビジネスにつながるリファーラルネットワークを育てるには、時間と労力を惜しまないことが求められます。

訳=川崎あゆみ