ネットワーキングイベントにおける名前にまつわる悪夢を回避する7つのステップ

2024/03/04

大抵の人は、自分の目の前に立っている人の名前を忘れてしまうという苦悩を経験したことがあるはずです!隠れているものを見つけようとしてもなかなか見つけられない最初から負けが決まっている心理的かくれんぼのようなものです。でも絶望しないでください。「名前当てゲーム」を「名前思い出し名人芸」に変える7つの強力な方法をご紹介します。あなたのプライドをしっかり保ちつつ、交流会やビジネスイベントで印象付ける準備をしましょう。

1.名前を思い出せないことを恥ずかしいと思わない

「私は名前を覚えるのが苦手だ」と言い続ける悪循環を断ち切りましょう。何かが苦手だと言い続けることで、あなたの脳もそう思い込んでしまいます。ネットワーキングイベントが始まる前にリングにタオルが投げ入れられるようなものです。皆で手に想像上のグラスを掲げて、次の言葉に乾杯しましょう。「大丈夫!私は、人の名前を覚えるのがもっと得意になれる」。

2.「繰り返して聞く」ことをあなたのレパートリーにする

想像してみてください。誰かに紹介された人が「私はジャミソンです」と名乗りました。そして、あなたは「OK。ジャミソンさんね、覚えた」としましょう。でも5秒早送りをすると、あなたの脳はまるで一瞬で記憶を失くしてしまったみたいな状態に!そんなときの解決策?繰り返してもらうのです!相手の方に、もう一度名前を言ってもらいましょう。あたかもその人の名前の音の響きを味わっているかのように。「ジャミソン」と。そして、適切な状況であれば「印象的なお名前ですね。ご両親は、どんな思いを込められたのでしょう」など話してみましょう。

3.素早く名前を覚える忍者テクニック

相手の名前を繰り返すことは、もう身に付けられましたね。では、次は会話の中に相手の名前を組み込んでみましょう。例えば「ジャミソンさん、今夜のイベントをどのように知ったのですか?」などと話してみてください。会話を続けながら、適切なタイミングで何度か相手の名前を口にするようにします。「それは素晴らしいですね、ジャミソンさん!」という風に。会話の終りには、相手が一番利用しているSNSをたずねます。そして名刺を一枚もらって、彼らが好んで使っているSNSを書き留めておきましょう。その会話と名刺が、相手の名前を心に留めておくのに役立ちます。

4.名前の連想遊園地

ある人にとっては、人の名前を覚えることは当てずっぽうの言葉の連想ゲームのようなものです。そこで、もしアメリカンフットボールと旅行が大好きなジャミソンという人に会ったら、アメリカンフットボールのヘルメットをかぶり、旅行の役立ち情報を叫びながらフィールドでスーツケースを蹴っているジャミソンさんを想像してください。心の中で描いた鮮明なイメージが、あなたの脳の屋根にピーナッツバターのようにぴったりとくっつきます。真剣な会話の途中で思い出し笑いしてしまうような内容であれば、なお良いですね。あなたがどんな連想をしたとしても、相手の名前を記憶に刻みこみましょう。心の中で連想して、それを書き留めましょう。帰宅後、参加したミーティングを振り返り、会った人がどのような外見で何を話し、何をしていたのかを思い出すようにしてください。メールで簡単に「お会いできてうれしかったです」というメッセージを送ることで、その人とどのような会話をしたか覚えておくのに役立つでしょう。

5.発音を使った巧妙なテクニック

誰かの名前を口にしたときに、まるで早口言葉を話しているかのように舌がもつれてしまったという経験がある人は、このテクニックを試してください。相手の名前をどのように発音したらよいでしょうかと相手にたずねるのです。礼儀正しいと思われて追加ポイントを獲得するだけでなく、名前を覚えるためのユニークな記憶術を身に付けられます。例えば、「実際には、『ジェイ、ミゥ、スン』と発音します」と言われれば、永久にその名前の発音を思い出すことができます。

6.視覚的要素を強調する

またある人にとっては、人の名前とその相手の外見の特徴を関連付けることが役に立つこともあります。もし、ジャミソンさんが美しい緑色の目の持ち主であれば、彼がエメラルド色のガラスでできたジャムの瓶に囲まれているところを想像してください。このテクニックは、視覚的な記憶の力をフルに活用し、視覚から受ける相手の特徴を思い浮かべることで名前を思い出しやすくなります。

7.挨拶戦略

「はじめまして(it’s nice to see you)」ではなく「お会いできてうれしい(it’s nice to meet you)」ということは、人との出会いの多くは必ずしもその人と初対面ではないということがよくあるからです。昨今の相互につながっている世界においては、SNS上で誰かの写真や投稿を目にしているかもしれません(ええ、そうだったのです。SNS上のつながりにおいて私が彼らのことを覚えていなくて気分を害された方がいました)。共通の友人からその人のことを聞いていたり、実は以前何かのイベントやウェビナーあるいはオンラインミーティングで会っていたのかもしれません。この点を認識することで、出会った人を全くの初対面と思わず、むしろ短い間でも、距離があったりしても、何かの関係が継続していると考えるようになります。その上、過去に会ったことのある人を傷つけることもありません。例えば以前、私の自宅で開いたパーティーに参加した仕事仲間の奥さんがいました。数か月後、スーパーで彼女とばったり会ったのです。もちろん、パーティーとは全く違う状況です。彼女の顔は分かりましたが、どこで知り合ったのか思い出せずにいました。彼女から近づいてきて挨拶をされたので、私は「どうも、お会いできてうれしいです」と言いました。そうしたら、彼女があのパーティーがどれだけ楽しかったかということを続けて話し出したのです。はい、この通り。私は彼女とどこで会ったのか一瞬にして思い出したのです。

以上が名前を覚える、思い出すための究極のガイドです。これでもう、心の中で「この人は誰だ?!」と叫びながら作り笑いを浮かべて立ち尽くすという、気まずい瞬間は訪れることはありません。ネットワーキングに必要なスキルや手法にこれらのテクニックを加えることで、あなたは即座に名前を覚えられる達人になります。さあ、自信をもって交流の機会やビジネスイベントに臨んで苦手意識を克服しましょう。名前を忘れてしまって、気まずい深い淵に取り残されることはもうありませんよ。

訳=川崎あゆみ